HNF-6



 最も最近に発見されたHNF-6は、カット・ドメインをひとつ持ったホメオタンパク質であり(ONECUT-homeoprotein)、カット・ドメインとホメオ・ドメインという、2つのDNA結合ドメインを持った転写因子である。HNF-6遺伝子からオルタナティブスプライシングにより、DNA結合活性は異なるHNF-6aとHNF-6bの2つのアイソフォームが作らる。HNF-6はHNF-3b遺伝子とHNF-4a遺伝子発現を正に制御している。HNF-6はグルココルチコイドホルモン受容体との直接的な相互作用により抗グルココルチコイド作用を示す。HNF-6遺伝子の発現は、マウス胎生9日には神経系と内胚葉系に見られ、胎生9.5日には肝憩室でその発現が見られ、肝臓形成の開始時に発現が始まる。胎生12.5日から15日にかけてHNF-6の発現が見られなくなり、HNF-3bの遺伝子発現との類似性が見られる。HNF-6遺伝子発現は成長ホルモンの制御を受けており、HNF-6遺伝子プロモーターの配列からSTAT、HNF-4、HNF-6自身により制御を受ける可能性が推定されている。HNF-6もその他の肝臓特異的転写因子と同様に、II型糖尿病との関連が指摘されている。
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